そこに立っていたい。

こんばんは。新潟支部長のシンジです。
perfumeだよ!全員集合!





以下、FEEDERの『Buck Rogers』をBGMにしてお読み下さい



先日amuse大本営perfume公式電子広報板において、「ドラマにperfumeが出演するにあたり撮影支援要員を募集す」との発表がありました。なんでもBSフジにて来月放映される『スミレ 16歳!!』なるドラマの撮影との事。撮影は都内、3月4日。自分の勤務表と照らし合わせてみたらば、4日は休みとなっているではありませんか。支部歓喜に満ち溢れるのもつかの間、「18〜30歳まで」の文字が・・・・・「なんでやねん!」と、ちゃぶ台をひっくり返しそうになりました。とある人に「行きたいけど対象ガイですよ俺」と嘆いていたところ「年齢詐称でいけばいいぢゃないですか」との助言を受けて、その時「駄目だと思ったらそこで駄目になる」という人生訓が頭をよぎりました。今までいつもそうでした、自他共に認める『ツメの甘い男』である私。一昨年の12月、DVD収録の舞台となった原宿アストロホール。当日券を求めて会場の前まで足を運ぶも「どうせ当たる訳が無い」と放棄してしまった事、その他これまでに経験した「イタイ」恋愛沙汰などの記憶が雲霞の如く甦ってきました。遠慮する事は無い、どうせ負けるなら一発カマしてやろう、恥じて生きるより熱く死のうじゃないか。劣勢極まりない状況から「でも、やるんだよ」の精神を地で行くやり方でperfumeの三人はここまで来たんじゃないか、諦めたら終わりどぁ!えーいままよ! と、年齢を3つ偽って応募のメールを送信。西脇さんの生き様のみならず、図らずも諦めない事の大切さを違った形でperfumeから教えてもらう事となりました。
当選を知らせる電送文に「詳細を他言せぬ様厳重お取扱いありたし」とあったので公表出来ませんでしたが、撮影は東京は豊島区にある『西部区民事務所』の体育館にて行われました。調査したところ、ここはかつての豊島区立平和小学校だったところで、少子化による児童数減少に伴い廃校となった場所をそのまま地域交流や文化活動の為に貸し出したりすることを目的とする、区が管理する施設です。
前日の最終の新幹線にて東京入り。都内在住の友人の勧めもあり、普段常宿がある新宿でなく撮影会場に近い池袋に宿泊。有楽町線で会場から2駅という抜群のロケーションです。到着が遅かった事に加え緊張も手伝ってかアルコヲルを摂取しても寝付けず、午前4時になってようやく就寝。3時間しか眠らないまま朝を迎えました。荷物から今回衣装として着用を要請された白のシャツ、黒のスラックスを取り出し着替え。「自分は中学22年生なんだ」とひたすら鏡に向かって語りかける事5分、「学園祭ライヴを観に来たボンクラ」という設定につき役作りは不要。よし!イメトレ完了。
有楽町線千川駅から徒歩約5分の場所にそれはありました。指定された体育館に入ると、そこには多数の志願兵達が受付を済ませて待機しています。そこに数人perfumeギャング構成員を発見!やはりすぐに目に飛び込んできたのは『perfumeファン眼鏡連合代表』のid:moteciさんの姿。アイドル、モデル、ファッション、アクセサリー、お菓子等可愛いものは何でも好きというシビれる感性の持ち主です。他にもperfumeギャング婦人会からも数名が参加しており、うち2人は『vaio』のCMでperfumeが着用していたセーラー服の形態と酷似した衣装。かつて使用していたものとは考え難く、この日の為に購入したであろう事は想像に難くありません。胸のリボンの色も合わせてくるあたり気合いの入り方が違います。「新潟からわざわざ来ちゃイました」と言ったら「アホですね」「そんなに寺ヒマなんですか」とキッツーイ返事。おいおい、朝も早よから随分な御挨拶やないかホンマ。
持参した身分証(←免許証)を提示し、整理番号26を貸与され、同時に大きなゴミ袋(東京都指定のヤツ)を渡されました。なんでもそれに持参した荷物を入れろとの事。舞台の方では撮影スタッフが準備に余念が有りません。照明、ケーブル、ハイヴィジョンカメラが次々と所定の位置にセットされていく様子をただボンヤリ見ていました。午前9時くらいにスタッフから最初の説明があり、約100名弱程の一団をA、B、Cの3つに分け、順次舞台前に配置させるのだそうです。自分はBに配置されました。午前10時にようやく我々の出番。演出担当のスタッフから「今日は4バージョン撮る」との発表でした。実際に舞台前に人員を配置しカメラの画角チェック。この時に私は前から2列目(!)。「おいおいライヴでもこんな場所滅多に無ぇよ!」と喜んだのも束の間、カメラマンと思しき人から「キミ、こっちの方に移って」と、一気に6〜7列分後退させられました。ええええええ(涙)。
スタッフから「カメラチェックの為、ライヴという設定でとりあえず騒いでみて下さい」との指示が何度かあり、適当に拳を突き上げジャンプしてウォーミングアップ。ほどなくしてperfume登場。今回の衣装もこれまで『コンピューターシティ』から連綿と続くスタイル、すなわち西脇さんがワンピース、大本さんが脚露出系といった従来のマイナーチェンジといった趣でした。3人から「朝から有難う御座います」という挨拶があり、続いて「今日はイッパイ間違えるかも」というコメント。会場のスピーカーから、CMではサビの部分だけだった新曲『ceramic girl』がフルコーラス&リピートで流れています。いち早く聴けた優越感、そして目の前にはperfume。時折見せる、普段では決して垣間見る事の無い素の表情や仕草。もうこれだけでもお釣りが来るというものでしょう。ABCのグループのうち最初は先頭がA、後方がCという配列でしたが、シャッフルしたりAだけ、またはBCだけという風にして撮影していました。画ヅラに変化を持たせる目的もあったと思いますが、私は単純に今回参加したファンの「近くで観たい」という想いを汲み取った粋な計らいであったと解釈しています。
「粋な計らい」と言えば、今回の白眉はperfume、とりわけ西脇さんによる客イジリでしょう。途中我々志願兵達は体育館後方にて待機させられましたが、その間も幾度か舞台からこちらに声を掛けてくれました。んもぅ何という優しさ。そのサービス精神の出し惜しみの無さに、その場全員のハアトが掌握されていました。(その部分についてid:loving_rabbitさんの報告も併せて読む事をお勧めします)。
あと今回印象的だったのはperfumeファン歴1年3ヶ月、新潟支部設立ほぼ1年目にして、初めて大本さんからレスを頂いた事でしょう。撮影の合間に「皆さん何処から来たんですかー?」との問いに「新潟から来ましたー!」と元気良く返事をすると、大本さんが「歳いくつなんですか?」と私に聞いてきたのです。その突然ガバチョな問い掛けにうっかり33歳と言ってしまいそうになり、慌てて「・・・ギリギリ30です」と言うと「制服姿に違和感無いですね」との御言葉。数日前からのイメトレが効果を発揮した瞬間であり、若さの賞味期限は切れてないんだと再確認した瞬間でもありました。これまでライヴやイベントにおいて西脇さんや樫野さんから数回レスを頂くものの、大本さんからはレスはおろか50口径you!you!爆裂弾さえもこちらに着弾する事は未だかつて無く、この瞬間往復の新幹線に費やしたお金が「priceless」になったのです。(大本さん本当にありがとう。次の誕生日、何か贈ります)
体育館の中央右側に撮影用のモニターが4台ほど設置してあり、スタッフから「カット!」の声が掛かる度にperfumeの三人が舞台からそこに移動して仕上がりをチェック。その時私の約7歩くらいそばを3人が移動していくのです。当然志願兵たちの視線は釘付け。気にしないフリ男の子なんて出来る訳などありません。やや押し殺した声で「樫野さーん」と手を振ると、返ってきたのはあのsweetfull smile・・・あああああ。
と、モニターのある所に見慣れない女性が居る事に気付きました。それが今回のドラマで主役のスミレ役を演じる水沢奈子さんでした。検索するとすぐ判明しますが、perfumeの3人より5つ下なんですね。『金八先生』第8シーズンに出演したり、昨年(だっけ?)のヤングジャンプ制服コレクションにてグランプリを受賞したりと輝かしい経歴の持ち主。「ある意味」、樫野さんの後輩と言えなくも無い部分にもグッとキます。撮影中に間近で姿を見たんですが、すんごい瞳がクリッとパチッとキラリンとしていました。こんな人が世の中に存在するのかと思うと信じられません。で、そのスミレ役の水沢さんは「腹話術のパペット」という設定のせいか、唇からアゴにかけて黒いラインが引いてあるのです。今時深夜のコントでも観る事は無いその姿に最初はツッコミ待ちとしか見えませんでしたが、あまりにも綺麗過ぎる瞳を見るにつけ「ホントにパペットなんじゃないのかこの人は」という想いに捕らわれました。また、「オヤジ」役の音尾琢真さん、この人が本当にイイ味出してました。笑顔いっぱいのスミレに寄り添う眉間にシワを寄せるオヤジという対比、更に「カット!」が掛かった瞬間太い声で「のっち〜!!」と叫んで場の笑いを誘うセンスも素晴らし過ぎ。
スタッフから「これが最後のカットになります」との説明。この時点で体育館の中にいる事7時間近く。その間食事や飲み物も一切口にしていません。普通なら耐えられないところですが、その時間ずっとperfumeと同じ空間に居るのだという興奮のせいで何の苦痛も感じませんでした。ここでポジションシャッフルにより私は最前列へと移動出来ました。まさに最高の締め括りです。うわわわperfumeが近い・・・涙でよく見えないよ。
最後の「カット!」が掛かり撮影終了。水沢さんと音尾さんは我々の拍手に送られるように会場を後にしました。すぐに西脇さんから感謝の想いを込めた挨拶。割れんばかりの拍手の中perfume退場。去り際に西脇さんは「明日ちゃんと学校行くんだよー!」「会社行くんだよー!」と、「お風呂入れよー!」「歯磨けよー!」「ハービバビバ」というドリフの加トちゃんメソッドを彷彿とさせるコールを我々に投げかけてくれました。天使、それは西脇綾香大本彩乃樫野有香という人の姿を借りて現われた・・・・・・・・・・。
終了後スタッフからお弁当と缶入り緑茶が全員に配られました。慌しくかき込む様にして食べ、perfumeギャング構成員に挨拶をして会場を離れました。見上げる曇り空や周囲の光景がピーハツに彩られたように感じながら。





19時頃に新潟へ向け帰還。車内で買った缶ビールを少し持ち上げ、小声で「perfumeに乾杯」と呟きながら一気に3分の2ほど喉に流し込みました。その旨さといったらもう・・・。









追記。
今回「いつもブログ見てます」と、女子の方から声を掛けられました。
また少し、人に優しくなれると思います。