a suggestive。

皆さんこんばんは。
perfumeキラキラ、僕はギラギラ」でお馴染みの、新潟支部長シンジです。



去る5月10日開催された「perfume新譜発売記念全国興行」新潟大会。時は来た。
支部長を任ずる者としてperfume新潟降臨を一日千秋の想いで待っていました。それが実現する歴史的な日・・・。
当日勤務を1時間繰り上げ、会場となるライヴハウス「NIIGATA LOTS」に急行。会場予定時刻15分前に到着しました。既に周辺は入場を待つ幾多の若人にて埋め尽くされており、知名度が急上昇した事を実感させられます。当日の新潟は気温が低く、時折強めの風も吹く天候でした。そんな中Tシャツ1枚(勿論オフィシャルのやつ)で待つ人が多数。「ははぁ、この格好で来たのは新潟人じゃないかもな」と直感しました。連日夜になると気温は1桁台まで下がり、加えてライヴの熱狂で大量に発汗した後に会場の外に出たらどうなるか。事実、公演終了後多くが「寒い寒い」と会場外で震えておりました。
客入れが開始され、会場内に突入。スタッフが繰り返し「走らないで下さーい」と注意してましたけど知るか。舞台に向かって右側、ほぼスピーカー前、最前列から約2.5mの付近を確保。独演会では会場前方中央が圧縮危険地帯、通称ホットゾーンとなる為に中央は避けました。流石に今回は東京遠征時に会うperfumeギャング構成員は軒並み欠席。顔見知りは3人だけ。殆んどが東海道・山陽方面での興行に遠征していた為、新潟に割く費用が捻出出来なかったものと思慮されます。
開演の18時をやや過ぎた辺りで場内アナウンス、その約5分後に照明が落とされました。さぁ、ゲームの始まりです。
以下、プレイリストです。

1 GAME
2 エレクトロ・ワールド
3 コンピューターシティ
4 コンピュータードライヴィング

MC

5 Twinkle snow powdery snow
6 Baby cruising Love
7 ファンデーション
8 Butterfly
9 Take me Take me
10 シークレットシークレット
11 マカロニ

MC 

12 ポリリズム
13 チョコレイト・ディスコ
14 パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
15 ジェニーはご機嫌ななめ
16 Perfume

アンコール

1 セラミックガール
2 SEVENTH HEAVEN
3 Wonder2


まず冒頭、僅かな照明の下perfumeの3人登場。身体に白い布を巻き付けています。舞台上に設置された丸い台に上がり巻き付けていた布を勢いよく解き、その下から現われたのは新譜のジャケットワークと同じ漆黒の衣装。場内が歓喜の声に包まれます。鳴り響く重低音、鼓膜に突き刺さる様なエレクトロサウンド、「強さ」と「神々しさ」「美しさ」が混然一体となった3人の表情、ダンス。まさに珠玉の輝き。1曲目としては余りにも豪華過ぎるツカミに体内の神経細胞に電気信号が過剰に放電されました。時折観衆側に進んでくる樫野さんや大本さんの表情、その繊細美麗な凛々しさには「選ばれし戦士達」といった趣があり、ある種の風格すら漂います。青のライトサーベルを構える姿もその印象をより強くさせるものでした。昨今のバラエティ番組などで不思議ちゃんフラグを立てまくっている西脇さんとは別人なのではないかと思える程の、冷徹なまでのショーマンシップを感じさせる表情に背中の産毛が逆立つかの様な感覚に襲われました。もっとも「その表情のまま、そのサーベルで3人がかりでオイラを斬ってくれ」と思うようであっては、アタマの中の本来交流に繋ぐべきところ、きっと直流に繋いじゃってると思いますね。
その衝撃のオープニングから4曲目まで前方の中央は勿論、左右の広い範囲がホットゾーンとなり、チベット人の抗議活動もかくやといった押し合いへし合いが展開されました。その勢いは凄まじく、最初のMCで樫野さんが「みなさんすこーしさがってください」と観衆に言った程です。実際衝撃で舞台上の機材がズレる程で、それはシャレにならんとばかりに観衆はその場から1〜2歩後退しました。これにより、以降終了まで先程までの酷い圧縮は発生しませんでした。マナーを守り、楽しく安全に。私はこれこそがperfumeファンの真骨頂なのではないか、と思うのです。いちファンとして少し誇らしい気持ちでした。
周りには気付かれませんでしたが「Baby cruising Love」が始まった際、実はここだけの話、ニコニコ動画でお馴染みの吉幾三とのマッシュアップを思い出し、「あそーれ!」「あーヨイショ!」「はぁ!」という合いの手をシャウトしていました。
↓コレ。

「Butterfly」の時点で3人は衣装交換の為舞台袖へ。流れてきたのはボーカル無しのインスト版でした。そのままクラブのフロアでプレイされても遜色無いサウンド、そこへ舞台上のモニターに映し出されるグラフィックが見事な援護射撃。会場は心地良いグルーヴに包まれました。そして「Take me Take me」が始まると、ド真ん中極まり無い位3人の脚線美が余す所無く表現された衣装で登場。まるでこちらを試すかの様な表情で脚を組むその姿を見、「脚の角度は完璧に」とはこの事かと膝を打つ思いでした。そして西脇さんが背中を向けた時に、肩甲骨の起伏がハッキリと視認出来るその衣装の生地の薄さには目が点にならざるを得ません。逞しささえ感じさせる背中、そして上腕二等筋の質感に思わず「抱かれたい」と思ったところで誰がそれを責められましょうか。その濃密、かつ熱い青春の迸りに気持ちが高ぶったのか、続く「マカロニ」では涙がボロボロと出てきてしまったのです。ライヴ観覧中に落涙したというのは初めての経験でした
直後のMCにおいて、今回第7話になるという寸劇が披露されました。とりわけ大本さん演じる『のち夫』は白眉!演じながらも何処か照れを隠せないような台詞まわしには頬が緩んでしまいます。しかしその照れに業を煮やしたのか、西脇さんが「のっち下手くそじゃけぇ」と一刀両断。この瞬間、観衆の多くが大本さんに「同情萌え」していた事でしょう。私もそうですが。
更なる波乱を予感させる寸劇の予告編を経て、今回の興行におけるグッズの紹介となりました。トートバッグやパンフレットに続いて香水入れが紹介された際、樫野さんが「ゴールドとシルバーの2種類なので、どちらか彼女にあげるといいですよ」と言ったのですが「彼女いない」という反応がチラホラ返ってきました。他人事ぢゃねぇよと身につまされる思いになり、「はーい彼女いませーん」とばかりに挙手したところ、こちらへ3人から同時にレス頂きました(きゃー)。うろ憶えですが大本さんから「切実なんですね・・・」と笑いながら言われたように記憶しています。直後、西脇さんに小声で「大丈夫大丈夫」と言われました。翌朝、知らない人にも「おはよう」って言えそうな気持ちになりましたね。
演目は「ポリリズム」へ。今回もありました、間奏のループ部分。凡百のハウスなど足元にも及ばないそのグルーヴ感に観衆もRide On!続く「チョコレイト・ディスコ」での勢いもそのままに「perfume」へと突入。今回は50口径you!you!爆裂弾はこちらに着弾しませんでした。残念。
アンコールでの「セラミックガール」の後、無作為に選んだ3曲の内1つを歌う、という企画が実施されました。樫野さんは「SEVENTH HEAVEN」西脇さんは「ビタミンドロップ」大本さんは「リニアモーターガール」をあてがわれ、それぞれ歌う権利を賭けてジャンケンで勝負!一発目で大本さん敗退。結果、樫野さんが勝利し「SEVENTH HEAVEN」を歌う事に。しかし後になって考えてみると、独断と偏見ですが実に怪しい結果と思えてなりません。もしかしたら既に決まってたんぢゃねーの?と勘繰りたくなってしまいます。西脇さんが「リニア・・・」をお気に召さないというのはいささか寂しい気もします。私は好きなんだけどなぁ・・・・。
最後の「Wonder2」でフィナーレ。今回は西脇さんの感極まっての涙は無し。強くなったなぁ。他の2人の目も自信に満ち溢れた輝きでした。
演目が終了し、その場にいた女子がヘタリこみながら「MC長い・・・・」とこぼしてましたが、あれで長い・・・かな?
会場外での物販コーナーでパンフやタオル、Tシャツ、ステッカー等を購入。そのままperfumeギャングの集いが行われるかと思いきや、誰からも声は掛かりませんでした。曲がりなりにも「perfumeを応援する市民の会新潟支部長」を自認する者として名に恥じないようせねばならん。それ故数日前から会場に至近の居酒屋に20人前後と想定して仮予約を入れ、終電で帰る人の為に時刻表を確認し、急遽宿泊の必要が生じた人の為に駅前の低価格なビジネスホテルの位置を把握しておくなど、様々な準備をしておいたのですが全て杞憂に終わりました・・・あーらら。
行くとperfumeのヴィデオクリップを流してくれる店にて結局独りで祝杯。
昨年の3月25日、初の参加となった東京表参道にて開催されたライヴ。その終了後の気持ちが再び甦ってくる。高揚感ではなく、何だかしみじみとした気持ち。「perfumeは輝きを増し、成長した。自分はどうだろう」という自問。今、一人の人間として何をすべきか、どうあるべきか。人生の疑問符を許容していく勇気をperfumeから貰ったような気がします。
そんな2008年5月10日でした。


樫野さん、大本さん、西脇さん、本当に有難う。
あなた方が今、生きている。ただもうそれだけでFan Serviceです。








追記。
新潟での公演が全興行における7箇所目。
「そうか、新潟こそまさに『SEVENTH HEAVEN』だったんだ」と実感しました。