『Perfume』は素敵な合言葉。

カメラの中3秒間だけ

僕らは突然恋をする

そしてすべて変わるはず

本当のこと何も言わないで別れた

レンズ放り投げて

そして全て終わるはず



フリッパーズギター「Camera!Camera!Camera!」より。


皆さんこんばんは。
Perfumeを応援する市民の会新潟支部長、兼、同支部内『風と健康の会』対策部長のシンジです。




皆さんは日常における様々な状況や場面に遭遇した際、どのような曲が脳裏に浮かぶでしょうか。つまり、自らの心象風景を映画の一場面と見立てた場合、どのようなBGMを連想するでしょう。
昨年末、不肖シンジはソロで初めて『キャバクラ』なる所へ足を踏み入れたのですが、店舗に入るや否や鳴り響いた脳内BGMはPerfumeの『Butterfly』でした。



↑どうせ頭デッカチなナントカ協会の連中らが消すと思いますんで、その時は皆さん各自で脳内BGMに切り替えて下さい。



去る2月20日、東京は下北沢にて開催された『風と健康の会』散開興行。これが事実上最後という事で、カゼケン会構成員のお三方は勿論のこと、対策部長を任ずる者として、当日を迎えるまでの「最後を見ずして春は来ないと思え!」と言わんばかりの気合いとモチベーションは並々ならぬものがありました。そして当日、あたかも重要な作戦を遂行せんとする軍人の様な気分のままに新幹線へ搭乗した際の脳内BGMは、押井守監督の『アヴァロン』のオープニングテーマでした。



東京に到着後新宿に寄り撮影用のフィルムを購入。更に早朝5時までの長丁場を戦い抜く為にインドのラムカレーを食し気合充分。下北沢の、『風と健康の会』対策部員の前線基地(←溜まり場)となっているBar Kappa-ismにて待機し、2300時合流予定の『風と健康の会』東京統括本部長TDCさんを待ちました。

TDCさんのブログ→http://ameblo.jp/tdc0411/page-1.html#main


今回の下北での作戦行動において、TDCさんには大変お世話とご面倒をお掛けしました。翌日が勤務の為に公演終了後直ちに始発の新幹線にて東京を離脱せねばならず、下北から東京駅までどのルートが最短で到達出来るかを考えあぐねていたところ、こちらが頼んだ訳でも無いのに、やおら自分の携帯電話を使って路線を検索し、最も効率の良いプランを作成して頂くという、映画『ブラックホークダウン』のマクナイト中佐、はたまた『プライベートライアン』のホーバス軍曹もかくやという兄貴っぷり(←つーかどっちもトム・サイズモアだ)。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
件の前線基地に続々と集結した対策部員は各々アルコヲルを摂取し士気を高め、0時15分前に会場のClub QueへSWATチームの如く突入。



↓こんな感じでフロアへGO!




↑これが今回撮影を行うにあたり、新潟支部から特別に発行されたプレスカードです。




↑会場内ではカゼケン会御三方のブロマイドが販売されていました。ええ、買いましたとも。計3枚。



午前零時を少し経った辺りで会場の照明が落とされ、『エレクトロ・ワールド』のイントロが流れてきます。
舞台の3人を見て思わず「わ!近ぇ!」。本家Perfumeでは二度と有り得ない、「友達以上恋人未満」と言えば伝わるでしょうかこの距離感。保健室の壁に貼られている視力検査用紙の「C」の向きが全部判る位の位置。あわわわわ。

以下、セットリストです。

エレクトロ・ワールド

(MC)

Dream Fighter

love the world

Baby cruising Love

(MC)

おいしいレシピ

コンピューターシティ

彼氏募集中

ジェニーはご機嫌ななめ

(MC)

<休憩5分>

マカロニ(『風と健康の会』コピーヴァージョン)

ポリリズム

シークレットシークレット

パーフェクトスター・パーフェクトスタイル

マカロニ

(MC)

チョコレイト・ディスコ

Perfume

〜アンコール〜

(MC)

Wonder2


「どーもー、カゼケンでーす」


↑目線頂きました。






↑『マカロニ カゼケン会Version』をキャッキャ言いながら見る3人。


↑こちらが本家。


↑で、こっちが複製版。おおおお(驚)










↑ち〜ちゃん、しっとりとした感じ。



ここの辺りで、ち〜ちゃんが本家Perfumeの西脇さんの得意技「おとこのこー!おんなのこー!」コールを再現。その勢いのまま曲が『チョコレイトディスコ』へと移行しました。






この時、会場に撮影機材と共に持ち込んだ『ビスコ』のチョコいちご味を舞台上の3人に渡そうとしましたが、立ち位置が右側の壁際という半端過ぎる地点だったので未遂に終わりました。


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これまでのカゼケン会興行では、主たるイヴェントの合間に15〜30分の持ち時間でパフォーマンスを行い、曲間のMCは主に美甘子さんが担当するので、これだけ多くの演目の披露に加えて普段あまり聞く機会の無いあかねさんやち〜ちゃんのトークは新鮮に感じました。
つーかち〜ちゃん、改めて声を聴き「あ、映画や海外ドラマの吹き替え出来そう」と不意に思ったんですがどうでしょう。




曲は『Perfume』。その半端な位置のせいか、50口径You!You!弾はこちらに着弾しませんでした。

そして3人は深々と挨拶をし舞台を離れますが、ここで終わる筈が無いのはPerfumeファンなら周知の事実。アンコールの掛け声の後、再び3人が登場した際の衣装はパステルカラーのTシャツという、初期Perfumeのスタイルを踏襲する気合いの入れ様。その礼儀をわきまえたセンスには頭が下がります。

3人各々がこれまでの活動を振り返っての総括を経て、ラストを飾るのは『Wonder2』。イントロが流れた瞬間、会場の数人(←私含む)が隠し持っていたサイリュウムスティックをペキパキポキプキと折って次々に点灯。実は公演開始前、TDCさんが複数本のスティックを購入し、対策部員達に「Wonder2になったら点灯するように」と配布していたのです。フロアに天の川の如く煌くパーティーメイドな光、その瞬間、舞台上のち〜ちゃんとあかねさんの瞳から涙がドバーッ。アンコール前の、3人が感想を述べる際のしんみりとした感じを前に会場の多くが「なーけ、なーけ、なーけ」と言わんばかりの雰囲気でしたが、実際に泣く姿を目の当たりにした瞬間、私も「ウッ」とキてカメラのファインダーが滲んでピント合わせが出来なくなってしまいました。




↑あかねさん、大泣きで歌えません。


↑ち〜ちゃんも涙ポロポロ。



そうしてカゼケン会の演目は全て終了。会場が大歓声に包まれる中、すぐさま次のコーナーの準備という事で、舞台上の3人は一旦楽屋に戻る間も無くトークライヴへと移行しました。
当初予定されていたお笑いデュオ『流れ星』(http://ameblo.jp/asai-nagareboshi/)のちゅうえいさんがブッキングの関係上参加不可能になってしまったという事で、急遽出演依頼を受けたという「喋る墓荒らし」の異名を持つプロインタビュアーの吉田豪さんが登場。不遇の時代のPerfumeを取材しているという事もあり、様々な興味深い話を聴く事が出来ました。「実は先日新宿でのちゃあぽんのライヴに西脇さんが楽屋に観に来てた(←!)」他にも美甘子さんから「実はあらびき団出演のオファーが来てた」「あ〜ちゃん本人に対面して(カゼケン会を)認めていただいた」「美甘子という名前を知っていた」等の素敵過ぎる秘話が次々に飛び出し、会場の度肝を抜きまくっていました。やっぱあ〜ちゃんさ凄ぇ(←東北弁)。


↑各界から寄せられたコメント映像です。『ダイノジ』のお二人。



トークライヴ後はDJタイム。最初は自称「滑りDJ」という『DJ急行』さん。
大塚愛からプロレスラー三沢光晴の入場テーマソングまで網羅する規格外過ぎる選曲。

「おおっ!」と注目したのは楽曲でなく機材の方。何とベスタクスのVCI-100を使用していました。
実は私がDJ機器を購入する際に真っ先に検討したのがコレだったのですが、当時はまだオーディオインターフェイスやファイル等に明るくなかったのでDENONCDJにしました。
http://ci.vestax.com/products/vci100_01.html
http://item.rakuten.co.jp/dj/vci100/
↑こういう機材です。あああああああああああ欲しいいいいいい。



お次は吉本芸能所属のお笑いデュオ『こりゃめでてーな』の伊藤広大さん。
http://korya-ito.laff.jp/←伊藤さんのブログ。



こちらはメロコア系やスカコア系、ガレージロックというBPM170くらいはあろうかという選曲で会場を盛り上げます。テクノやハウス、エレクトロ以外殆んど聴かない私ですが、やりすぎ感など微塵も無く、理屈抜きに楽しい選曲でした。中でも白眉はミネアポリスのサーフロックバンド、トラッシュメンの1963年のナンバー「Surfin' Bird」でした(当時全米チャート4位を記録)。



3番目はDJ O-ant(おーあんと)さん。これまでカゼケン会が出場した大きなイヴェントにおいてDJを担当するなど関係の深い人。こちらはCapsuleAira mitsuki、その他エレクトロポップによるラインナップ。




この最中に会場内で知り合いの方と談笑していたカゼケン会構成員を捕獲。サインをお願いしました。最初に美甘子さんに描いてもらったのですが、この時何故か美甘子さんのよだれがポトリと色紙の淵に落ちるというマンモスラッピーなアクシデントが発生。「あああっ!す、すいません!ゴメンなさい!」という美甘子さんの本気の慌てっぷりをよそに新潟支部長大喜び。時々アイドルのイヴェント会場などでキスマークが付いたサイン色紙を配布するなんて事があったりしますが、そんなもの足元にも及ばないインパクト、まさにレア!美甘子さん、額に入れて大切にします(←つーか書いちゃってゴメン)。


終了までラスト30分、ここで『チームカゼケン会』によるDJセッション。




Capsuleから電気グルーヴのナンバーに次いで、ここで再びカゼケンメンバーが舞台上に集結し、流れたのはサザンの『Hotel Pacific』。そして歌の振り付けを敢行するというサービス特盛りな展開。



更にアニメ『タッチ』の主題歌が。
「鶏の唐揚げとアニメが何より好き」というあかねさん、マイクを掴み熱唱。





そしてラスト。何処からともなく発せられたアンコールに応え、『チョコレイトディスコ』『Dream Fighter』『ポリリズム』を披露。遂に午前5時3分、カゼケン会散開(←解散ではない)興行は大盛況のうちに幕を閉じました。
裏面にサインを描いてくれるという事もあり、会場内ではブロマイド売り場に観客が殺到。和やかな雰囲気でしたが、私は東京駅発0608時の新幹線に搭乗せねばならず、余韻に浸る暇も無く撤収準備。最後にひと声掛ける事が出来なかったのが心残りでした。
最後まで残っていたTDCさんや他の対策部員に挨拶をし、カメラバッグを掴んで下北沢駅に走りました。


イヴェント開始前にTDCさんが調べてくれた脱出ルートは、

井の頭線0518時発、0524時渋谷着→地下鉄半蔵門線0530発、0545時大手町着→丸の内線0550時発、0551時東京着

新幹線発進までのビハインド17分という、余裕を持って離脱出来るプランでした。

想定外のアクシデントでそれぞれの列車が止まったりしないだろうかという不安に加え、不眠のまま一種興奮状態での朝を迎えたということもあり、自分の視界の片隅にドラマ『24』のデジタル表示が点灯しているかの様な錯覚が有りました。
無事に列車に乗り、車輌が東京駅を離れると、身体を包んでいた緊張感が安堵感に変わり、まるでスイッチが入ったかの様に眠気を覚えました。車窓の外に広がる、メランコリックな青い色彩を帯びた空、無機質なビル群。それらをぼんやりと眺めながら、遠くなった本家Perfumeの大きな『空白』を埋めてくれるカゼケン会が、本当に終わりなのかというやる瀬無さと寂寥感が心を満たした途端、サラ・ブライトマンの『Time To Say Goodbye』が脳内BGMとしてフルボリュームで鳴り響きました・・・・・・。






あなたのハアトには、何が残りましたか?














追記。

↑んで翌日、少し頭ポワーンとした状態で仏事を務めたりしちゃったりなんかして。






追記その2。
ち〜ちゃん、あかねさん、美甘子さん、大変ご苦労様でした。そして、感動を有難う。
今度機会があったらみんなで韓国料理の店に行きましょうね。
これで三人も韓国料理同好会『サムゲタンズ』の仲間入りだ。






追記その3。
あの日会場に居たカゼケン会や対策部員、観客全員は今から50年後、老人ホームで『エレクトロワールド』を大合唱している事でしょう。