天使、全開。

皆さんこんばんは。
自分がもし鏡だったとして「鏡よ鏡よ鏡さん、この世で一番美しいのは誰?」と訊かれたら、正直に「広島出身の大本彩乃樫野有香西脇綾香の3人で御座います」と答えるであろう、Perfumeを応援する市民の会新潟支部長のシンジです。
んでその後、持ち主に叩き割られちゃうんでしょうけど。



去る8月22日に開催された第2次新譜発売記念全国興行新潟大会が熱狂と興奮の内に幕を閉じました。

一夜明けて何処となくスッキリしない気分でしたが、理由は「公演の詳細を書けない」という事です。
全国興行の始まる少し前「電脳野ニ於ケル個人ノブログ、或ヒハ掲示板へノ公演内容ノ公開ハ厳重取扱イアリタシ」というアミューズPerfume大本営からの電子通達が発布されました。
つまり、プレイリストなどを含む公演の詳細を公表してはならないという事です。
自分にとって、ライヴ会場にて興行を楽しむのみならず、その詳細をブログに書くという作業によって記憶を辿り、後に文面を見返した際にその時の心象風景までをも浮かび上がらせる事が出来るのです。
発表まかりならんとは一体どういう意図があっての事なのでしょうか。いつしかブログを書く行為が「観覧」と「記録」との相互補完関係に変容していったのですが、今回は席が2階中央左側という事も含め、実に釈然としないものが残りました。
通常プレイリストや演者のMCの内容について書くのですが、今回は参加の概要、並びに感想に留めておきたいと思います。

当日、公演会場に向かう為に愛車のアストンマーチンを駆り(←嘘。ホントは三菱のコルト)、ランダム&シャッフルに設定しておいた脳内MP3プレイヤーから最初に流れたナンバーはQueenの『ワンヴィジョン』でした。
Perfumeが新潟に来る!」その高揚感に呼応するかの様なナイス選曲。







Perfume、新潟降臨!」
その語感の強さだけで既に屈服したいところですが、昨年に次ぐ地元での興行、万難排して参加せねばなりません。今回は他会場の観覧券は申し込まず、新潟1本に絞りました。同時に新潟興行におけるプレイガイド『FOB新潟』の会員枠を使い、都合4枚の確保に成功しましたが、いずれも「2階」の文字が印刷されたものという無情な結果・・・・。
うち2枚は遠征組の友人に譲渡、残り1枚は遠く西日本から遠征する方に渡す事になっていたのですが、目前にして急遽仕事の都合で参加出来なくなるという痛恨の事態。結局この1枚は使用されず終いとなりました(←券無くて行けなかった人ゴメン)。
やはり新潟の地においてもコスプレに身を包んだPerfumeワナビーの女性達が多数集結。公演会場、若しくはPerfume関連イヴェントにて遭遇した事のある人がそこかしこに居ました。ビタミンドロップ、Night Flight、ワンルームディスコ、本家に勝るとも劣らない色とりどりの衣装は曇天の空の下に華を添えてくれました。
会場入り口にて同じ新潟在住のid:LSTDさんと合流。他にもid:mariotownさん、id:monchi71さんによる臨時混成部隊が編成されました。monchiさんには終演後、実家が福岡ということで地元限定のインスタントラーメン『うまかっちゃん』を頂きました。ありがとうございます(あとミックスCDも頂きました)。

↓コレ。


これまで武道館、代々木体育館など大規模な会場での公演が続いた為、いつしかPerfume独演会は双眼鏡持参が基本となっていました。
しかし今回観覧した人ならお分かりかと思いますが、ライブハウスを除き、新潟県民会館はこれまで開催されてきた公演会場の中にあっては小さな部類に入るかと思います。
先の代々木や武道館公演では、遥か遠くのPerfumeの姿は、腕をいっぱいに伸ばした時の小指の第一関節程度の大きさにしか見えませんでした。大きな会場に慣れてしまっていたので、新潟県民会館の2階席中程からの光景でさえ「人差し指1本ぶん」の大きさであった為、その距離感もさることながら、持参した双眼鏡を使った途端思わず「ぉわ、近ぇ!」と叫んでしまった程です。汗一滴が確認出来る状態に興奮を禁じ得ません。もっとも双眼鏡などで無く、肉眼で確認したかったのは言うまでもありませんが。
双眼鏡を使用して分かったのですが、西脇さんの右足の甲に細くテーピングがされていました。途中のMCで大本さんと樫野さんの2人だけの時間があり、ややあってから西脇さんが戻ってきた際には鉛筆くらいの幅のテープが2本増えていました。公演前の練習中に筋を痛めてしまったであろう事が容易に想像出来ます。
今回の公演ではニューアルバムの収録曲が多数披露されましたが、これまでのグルーヴ感を伴った「体感型」のような印象のライヴパフォーマンス、ともすれば斜に構えた人から「画一化」の謗りを免れないBPM130前後の縦ノリ感から「魅せる」「聴かせる」楽曲構成へと変遷した、という感触を受けました。詳細をここで記すことが出来ないのがもどかしいですが、とにかく今までも今回も、理屈を超えた感動、この上無く豊穣な感動が約束されていると言えましょう。
一部では物議を醸した、西脇さんの客イジリ。いちファンとして会場の隅々にまで注意を払ってくれる溢れんばかりのサービス精神にはただもう感激する事しきりですが、その評価は我々の自制・節度にかかっていると言っても過言ではありません。自制を失った客をイジる事は、勢い良く燃える炎にハイオクガソリンを注ぐに等しいとされて、所属事務所から制限、若しくは禁止の措置を受けるという止む無きに至るかもしれません。
終演後、物販コーナーにてパンフレットとTシャツ、三角定規セットを購入。販売のバイトの女の子を見て「ああ、かつてPerfumeはこの位の距離でグッズ売ってたんだよなぁ」という感慨で心が一杯になりました。つい最近ファンになったばかりの人には、昔物販の場所に本人達が居たと話しても単なる都市伝説として一笑に伏してしまうでしょう。
派手なギミックに頼らずとも、選ばれし者達が持った類稀な才能と、その自信と誇りに裏打ちされた極上のパフォーマンスはここまで人を笑わせ、泣かせ、幸福感で一杯にさせる事が出来るのだ、という事を強く実感した公演でした。
件の臨時混成部隊4人は市内中心部の繁華街「古町」に移動。Spencer Davis Groupの『Waltz For Lumumba』が脳内BGMとしてピッタリな土曜の夜、男子4人は居酒屋にてPerfumeの魅力、昨今の音楽シーン、その他諸々の話に花を咲かせました。














追記。
やっぱ詳細を書けないのは消化不良ですね。