Perfumeの3人と飲みたい。

8月28日  ミュンヘン  第5日目  






今日は自由行動最終日。お土産の購入一本に絞る。
朝食を済ませ、ホテル近くのネットカフェに行く。滞在中は要所で見付け次第利用していた。
友人にメールを送るも、HTMLが日本語に対応していないのでローマ字での文章作成となる。
気付いたのだが、こちらでネットカフェを経営しているのは殆んどが中東か東欧からの移民。
彼らの面立ちや言葉、あと壁のポスター等がアラビア文字なのですぐ分かる。
アメリカに移住した中国人の様に料理や服の仕立て、散髪などの技術を持たない者にとってはコンピューター導入の初期費用だけで手っ取り早く収入を得る事が出来るからだ。





またもやノイハウザー通りに行き、チョコレイトを複数個購入。
そこの店で不意に金髪の女性から「Do you speak English?」と声を掛けられる。
「家族にお土産を買いたいんだけど、何かいいかな?」と。
いやいやオイラ店員じゃないし、と困惑しつつも「だったらチョコレイトが無難でいいんじゃない?」と答える。
聞けばウクライナから来ているという。
「Добрый день(こんにちは)」「 Откуда вы? Я из Японии(何処から来たのですか? 私は日本からです)」というロシア語を覚えていたので話し掛けてみると、相手の表情がパッと明るくなる。
名前はリュミドラさん。「よかったら連絡して」と、メールアドレスの書かれた名刺を手渡される。
店を出てから、思わず口笛を吹きたくなる様な気持ちになる。





荷物が重くなったので、一旦ホテルに戻る。
トラムの中にあった切符販売機。
コインとカードが使用可。紙幣は使えない。




海外に行くと常に思うのだが、洗ってワックスがけをした高級車然とした自動車よりも、働く人が使うヴァンやトラック等の車、すなわちキズやヘコみなどものともしない「道具」としての存在感に魅力を感じる。




ちなみに商用車ではこれが最も好き。ルノートラフィック





ホテルまであと5分くらいという所で、何やら車内アナウンス。ドイツ語なので意味不明。
そして途中の停留所で乗客全員が降りてしまう。どうやら車輌が故障したようだ。
「おいおいここからどうしろと言うんだ」と不安になるが、乗客達は降りた場所から動かない。



多分代わりの車輌が来るのだろうと思い、一緒に待っていると代替のバスが来た。
あまり待つ事無く代わりの車が来るあたり、流石ドイツと感心させられる。




ホテルの部屋の中。
ランプシェードがミラー状になっていたので、接近して撮ると魚眼レンズの様な効果を得られる。





荷物を置いて身軽になってから再度中心部へ。
中央駅からUバーンのスティグルマイヤープラッツ駅StiglmaierPlatzに行き、そのすぐ向かいにあるレーヴェンブロイの醸造所直営レストランが目的地。
以前から日本でライセンス生産されている。
http://www.asahibeer.co.jp/worldbeer/lowenbrau/index.html



その道すがらにミリタリーウェアの店があったので入ってみる。
売られている物は被服類だけ。日本より少ない。つーか日本が品揃え多過ぎ。
お金さえあれば、例えば米軍の装備品なんて銃器・弾薬以外は全て入手出来る。
他の国ではそうはいかない。
で、警察のトレーニングTシャツがあったので購入。
ドイツ語では「ポリツァイ」と発音。




これがレーヴェンブロイ醸造所の直営レストラン。
現在はシュパーテンSpaten社の系列傘下に入っている。
フランツィスカーナーFranziskanerも同列傘下。

http://www.loewenbraeu.de/
http://www.spatenusa.com/
http://www.franziskaner.com/







夏ということもあり、テラス席に座る。
ビールと、ヴィーナーシュニッツェルを注文。
牛肉に衣を付けて、油多めにしたフライパンで焼いたもの。激美味。
ちなみにドイツで単に「シュニッツェル」と言うと鹿肉の物が出てくる。
あとポーランドでは調理法は一緒だが肉は豚肉。「コトレット・スパポヴィ」という名前。





テラス側を撮影し忘れたので、電脳上から拝借。












本場の味に大いに満足し、店を後にする。
ネットカフェを見つけ、本日2度目のメールチェック。
その後、youtubePerfumeの『ワンルームディスコ』を鑑賞。
その刹那、望郷の想いにも似た感情が沸き起こってくる。
ほぼ1週間振りにPerfumeの楽曲を聴いたとあっては無理もない。






で、滞在最後、今夜は荷作り。
ミュンヘンの記念に、もう一度ホフブロイハウスに行って「飲み収め」をしようと決意。
http://www.hofbraeuhaus.de/
ここはテーブルが大きく、相席は当たり前。
店員に促されて座ると、向かいに居た人が話し掛けてきた。それもフランス語。

「フランス語は話せない」と英語で言ったみたが、「???」という反応。
「Today」「Tomorrow」「Yesterday」という単語すらも解ってくれない。
以前フランスに行った際「Je ne peux pas parler français.(私はフランス語は話せません)」という例文を覚えていたので言ってみたところ「おー!アンタ知ってるのか!」という感じの反応が返ってきて、そこから矢継ぎ早に話し掛けられたorz。「話せない」って言ったやん・・・。
向かいに座ってるから無視する訳にもいかず、メモとペンを使い、以前覚えた単語を無理矢理思い出し、何とか会話を成立させる。
名前はマルソルさん、1947年生まれ、フランス南西部タルノス在住。
以前はYAMAHAの現地工場で働いて、現在はエアバスの整備士。
かつてフランスは徴兵制度があったので従軍歴を聞いたところ、陸軍の空挺部隊に所属してたとの事。
フランス軍ではパラシュートで降下する際、「起立!」が「デヴー」、「(装備を)装着!」が「アタセシェ」、んで「降下!」が何故か「ゴー」。
「GO」に該当するフランス語は「アレー」なのだが、語感がGOの方が強いから言い易いのかもしれない。
で、上記の事を「フランスは○○○○って言うんですよね?」と言うと、「知ってるのか君は!」とマルソルさん大喜び。
フランス語は解らない筈なのに、気が付けば随分いろんな事を話してた。
相手を理解しようという思いがあれば意思疎通を図れるのだという感慨と同時に、国が何処であろうと多少なりとも英語を話せる事の重要性を痛感した。




1リットルジョッキを飲み干し、マルソルさんと握手をして店を出る。
併設されてるグッズショップでTシャツを購入。






明日は帰国の途。