だって異国ですもの。

第2日目




ベッドが柔らか過ぎた事もあって完全に深い睡眠にはならなかったようで、珍しく8時頃に目覚める。
ホテルに併設されてるカフェ兼ワインバーにて朝食。よくあるビュッフェ式でなく、店員が皿に盛り付けて運んでくるスタイル。まぁ朝は左程食べないからこれで充分。パンにハム、チーズ、きゅうりを挟んで食べる。傍らにはエスプレッソ。朝にはちょっと濃過ぎたかも。

ちなみにヨーロッパでは、カフェで「コーヒー」と頼むと必ずと言っていいほどエスプレッソで出される。我々の感覚でのコーヒーが飲みたい時は「カフェアメリカーノ」と注文する事になる。
食後部屋に戻り、身支度を整えて外出。ホテルのあるゲディミノ通りを南東に進み、街のシンボル的存在の大聖堂Arkikatedra Bazilikaがあるカテドゥロス広場へ。


近くのキオスクにてコーンに入ったアイスクリームを購入。

んまい。


大聖堂前に建つ鐘楼近くの敷石に1枚だけ違うものが。「Stebuklas(奇蹟)」と刻印されたこの敷石は1989年8月23日、当時ソ連支配下にあったエストニア・ラトヴィア・リトアニア独立運動の一つで、3カ国約200万人が参加して行われたデモ活動「人間の鎖」の起点となった場所であるという。



この敷石の上で途計回りに3回周りながら願い事をすると叶うと言われているそうである。ええ、勿論トライしましたよ。何を願ったか、皆さんには容易に想像が付くでしょう(「Perfumeに会いたい」に非ず)。
三人の聖人を掲げる大聖堂。この像はロシアが支配していた時代は撤去されていたのだが、1996年に再び設置されたという。中は観光客も入る事が出来るとはいえ、熱心に祈りを捧げいてる人もいるので、その厳かな雰囲気ゆえ何回もシャッターを押すのが躊躇われる。
ここはバロック様式の聖カジミエルの礼拝所。入り口から右奥にある。


正面に飾られた聖カジミエルの聖画には手が3つある。この3つ目の手は画家が何度消しても再び現れてきたのでそのまま残したという言い伝えがある。
お布施の募金箱にコインを数枚入れて外に出る。次に目指すは大聖堂から1kmちょっとの距離、パメンカルニオ通りにある国立ユダヤ博物館Lietuvos Valstybinis Zudu Muziejus。


第二次大戦時にナチスの犠牲になった7万人近いユダヤ人の資料が展示されている。建物の外観から、通称「グリーンハウス」と呼ばれる。入り口の前に来た時、ドアにはこんな貼り紙が。

何と8月2日から9月6日まで改装工事の為閉館という旨の内容。あーらら。中を覗くと大工さんとか工事業者がのんびりと作業している。
順序がバラバラになってしまったが、気を取り直して再び大聖堂の方向に歩く。周辺にカフェテラスがあるのでそこを目指す。気温は16℃くらいで、その時に連日30度台後半を記録していた猛暑の日本に比べて20℃くらいの差がある。心地良い気温の中、大聖堂の鐘楼(高さ53m)を眼前に見渡すテラスにて、リトアニア入りしてようやく国産ビール「SVYTURYS」をいただく。
http://www.lithuanianbeer.com/svyturys_beer.html


味はズンと苦味が効いてて旨い。キリンの「ハートランド」を彷彿とさせる。


このブランドロゴを以降あちこちで見かけたので、これがリトアニア最大手のメーカーなのだなと認識。しかしこれどう発音するんだろう。「シュバイチュリーズ」か、それとも「シュヴィタリース」なのか。誰か知ってる人いませんか。
大聖堂の南側にあるビリエス通り。ここで何かの音楽イヴェントだろうか、舞台や音響装置の大掛かりな設営を行っていた。

それを傍らで見守っている警官。銃はグロック19だった。




↑コレ。


周辺のお店を色々と物色し、またホテルへ戻る事にする。その道すがら、ゲディミノ通り沿いにある劇場。その入り口上に建立された像。


戯曲の登場人物か何かだろうか。印象的だったので思わず撮影。


てかPerfumeの3人が公演のオープニング時にこうした感じの衣装で颯爽と現れ「かしゆかです、あ〜ちゃんです、のっちです」と自らの名を名乗る度に仮面を一つひとつ取っていき、最後には身に纏った黒い衣装を脱いで宙に高く放り投げ「3人合わせてPerfumeです!」というパフォーマンスを敢行してくれたらファン全員のハアトをガッチリ掌握出来る事間違いなし(←多分)。東京ドームでそれやってくれてたらなぁー。行けなかったけど。
ホテルのすぐ脇にキオスクがあったので物色。国内のビールが沢山陳列されている。酵母を濾過していないタイプやアルコヲル度数高めのタイプ、エールっぽいものまで様々。基本的にピルスナータイプが好きなので、数ある中から「カルナピルス」を選択。

http://www.kalnapilis.lt/lt/
ちなみに写真のは500mlビン。すこーし酸味が多い感じだが旨い。飲みながらぼんやりとテレビを観る。リトアニアの小中学生が参加するクイズ番組がOAされてた。
「さて、今夜の食事はどうしようか」とガイドブックを手にし、何処にするかと考えていたところ「自家製ビールを飲ませてくれるレストラン」があるとの事。それもホテルから徒歩5分以内に。こ、これは行くしかない。
外から銀色の大きなタンクがあるのを確認し中へ。早速注文し、パスタも一緒に頼む。


味は・・・何と言うか、ハチミツを溶かした様な味がした。うーむ、想像していたのとはちょっと違うかな。

で、これがオーダーしたサーモンとムール貝のパスタ。

クリームスープに入った状態で運ばれてきたのだが、これがまた酷い仕上がり。「アルデンテ?何それ?」と言わんばかりに茹で具合が柔らか過ぎてボソボソ。しかもブツブツに切れていてフォークで巻き取る事が出来ない。さすがにこれは落胆。味自体は良かったんだけど。まぁウエイトレスのお姉さんが綺麗だったのでギリギリ及第点としますか(←何だその理由は)。
納まりの効かない気持ちを抑えつつ店を出て、宛てど無く歩き出すも夜景が綺麗な場所やナイトスポット等も周辺に無いので結局ホテルに戻る事に。その帰途、スーパーマーケットがあったので入ってみた。海外に旅した際は必ず現地のスーパーマーケットに立ち寄るのが恒例になっている。日本では滅多に見る事の出来ないその国のパンやチーズ、ソーセージといった食材の多くに、その国の文化、とりわけ基本的な食文化の発露を見て取る事が出来る。加えて時折料理を作るという事もあり、珍しい調味料を発見出来るというのも大きな魅力。

ここでは固形のビーフブイヨンと、野菜だけのブイヨン、いわゆるブーケガルニを入手。ベジタリアン向けのカレーを作る時に便利。それとタブレット状のビタミン剤も購入。水に入れると発泡しながら溶けるタイプです。
あとビールのお供にLaysのポテトチップスを買おうとしたのだが、ワインビネガー味やトマト&バジル味、サワークリーム味など沢山あるというのに何故か私の最も好きな塩味が無い!

↑コレ。


これはリトアニア滞在中ポテトチップスが売られている場所を発見する度に確認したが、結局発見出来なかった。「何故塩味タイプを食わねぇんだよリトアニアぢんは!」とプチ憤慨。
その後ホテル脇のキオスクでビールを2本購入。どちらも500ml入り。


右のは褐色でアルコヲル度数5.8。ぅおっ。ピルスナー好きな自分にはちょっと口に合わなかった。
リトアニア第2の都市、カウナスに向けての移動を控え、荷物をまとめ、シャワーを浴びて就寝。いよいよ明日は旅の真打ちだ。