要望、若しくは意見。

こんばんは。「無印不良品」こと、perfumeを応援する市民の会新潟支部長シンジです。




id:meeeresさんとid:matekoiさんとの間に交わされた往復書簡を皆さんもお読みになったでしょうか。
事の発端はmatekoiさんが今回の代官山でのperfume独演会について、自身の7月8日付広報版に於いて発表した声明です。




元、(または現)リニアモーヲタボーイとしての矜持に溢れたコメントでした。
確かに文中でも言及している様に、結成されてから今日までの「モー娘。」は今や制度疲労を起こしていると言っても過言では無いと思います。ここ近年、そうした週刊誌報道が喧しい事は既にご存知でしょう。
ヲタ芸」・・・・バラエティ番組などで取り上げられその行動がかなり認知されてきた感があります。私自身、これに関しては一部「否」であるとまず最初に申しておきます。以前perfumeの大本さんがイヴェントかライヴかでモーヲタ、若しくはヲタ芸?に関し「アレ歌聴いてないよね」と発言した事があったと記憶しています。私は「よくぞ言ってくれた」と溜飲が下がる想いでした。
matekoiさんの抱く危惧、それはまさに「モー娘。」ファンのヲタ芸の細分化、肥大化、そしてその集団が内包する排他性や選民意識が今日の「モー娘。」形骸化を招いた元凶であり、それがperfumeの未来の姿となり得はしないか、というものなのでしょう。
今から6年前に私は東京の中野区に在住していました。
当時通っていた写真学校の同期の友人が熱心なモーヲタであり、その友人を経由して「ライヴに行かないか」と度々誘いを受けていましたが、私はその当時から様々な媒体から洩れ聞こえてくる「排他的」な雰囲気を感じ、恐れをなして断り続けました。すなわち歌のAメロやBメロ、サビ、それぞれのパートで決まった動きや掛け声があるという状況が初心者には大変敷居が高い事であると考えたからです。
そして現在、事情通の方から話を聞くところによれば、今や「モー娘。」ライヴ会場では「ヲタ芸やコールに参加せずはファンに非ず」といった空気さえ蔓延していると言います。参加しないファンは白眼視されるという、これは誤解を恐れずに言ってしまえば「ファシズム」以外の何物でもありません。それが初心者を遠ざけてる一因ともなっている事は想像に難くないでしょう。




一方perfumeはどうでしょうか。
今回サイリュウムスティックが配られましたが、あれはファンでは無くスタッフが持ち込んだものだったのは少々意外でした。
なるほど、前述のモー娘形骸化の過程をつぶさに垣間見てきたmatekoiさんなら拒絶反応を示すのも無理からぬ事でしょう。そうした事態もありましたが、ファン歴7ヶ月少々の私から見ても「排他的」等という雰囲気は微塵も感じません。perfumeが持つキャラクター、音楽性が成せる技でしょうが、ライヴ会場に訪れるファンの顔ぶれを見ても明らかです。パンクロッカー風な人、ストリート系な人、会社員風の人、お洒落系な人、テクノポップ好きな人、アイドル好きな人、クラブミュージック好きな人、ビックリする位イケメンな男子(※1)、そして女の子。世間一般が抱く「アイドルのライブ会場の雰囲気」のステレオタイプを一蹴するかの様です。
確かに楽曲それぞれに挿入する「コール」なるものは存在しますが、誰からも強制などされません。初心者が思わず引いてしまうようなファンの行動や立ち振る舞いもありません。それぞれに相容れる事の少ない、世界観や環境の違う人達に接点を提示させてくれるのがperfumeであり、その接点によってあらゆるものを許容する事が出来るのがperfumeファンであると私は考えています。



つまるところ、私もmeeeresさんやmatekoiさんと同意見で「強制」だけはして欲しくないと思います。ましてや参加しない者を白眼視などもってのほかです。ヲタ芸についても、あまり突き詰めてしまうと今後新たにperfumeを知るであろうファンがドン引きしてしまう事が容易に想像出来ます(←特に女の子が)。
あとこれは言う間でも有りませんが、新宿ロフトライヴの時の様に、演目の最中に人垣を強引に押し退けてファン同士が衝突なんて問題外。そんな事で樫野さんや西脇さんを泣かせたらもうファン失格です。そんな輩がいたら、罰としてイギリスのヘリフォードにあるSAS(※2)の訓練施設に放り込みます。





その他には・・・・
perfumeの「卒コン」!?
そんなものは無い!! 絶対に無い!! 無いと思う・・・。無いんじゃないかな・・・。 ま、ちょっと覚悟はしておかねば。



アイマスは「もうエエやん」て感じです。最初に観た時は「へぇー、面白いコトするねぇ」という印象だったのですが、観てるうちになんだかperfumeがこ安いパラパラを踊ってる風に感じて嫌になりました。偶然そこからperfumeを知った人は仕方有りませんが、meeeresさんの言う通り本物のヴィデオクリップを観て頂ければ明確に違いが分かります。
願わくば店頭においてCDを購入して。
もっともアイマスがキッカケでCDを購入してる人が多い様なので、そこは痛し痒しと言った所でしょう。



お2人の往復書簡に意見を挟むやり方にさせて頂きましたが、最後に一つ要望を述べさせて貰います。
それは「女性の観客」についてです。




それはライヴ2日目の事です。整理番号285の券を持っており可能な限り前方に進む事が出来たのですが、普段の3倍近くに拡大していたホットゾーンを避け、後方のPAブース前に拠点を確保する作戦に出ました。すぐ近くにperfumeギャングメンバーが数人いたこともあり、彼らと語らいつつ余裕を持って観覧しました。
演奏が始まるや否や一気に観衆が前に前進し、そこに出来た空白地帯へ後方のバーカウンター前での停滞を余儀無くされていた観衆が移動した事で、あっと言う間にフロアは一杯になりました。
その際に私の前には女性は2人立ちましたが、2人とも身長が160センチもありません。私は180センチですが、その背丈でも見え難いと感じる状況でしたので、その女性がステージ上のperfumeなど何も見えていない事は明白です。事実、膝を少し曲げて頭の高さを前の女性と同じにしてみたら、3人の振り上げた腕さえも見えません。更に前方では身長故に全く見えず、それに加えて普段よりも拡大したホットゾーンで押し合いへし合いに巻き込まれた女子も多数居たと聞きました。これではライヴに来た醍醐味が半減、いやそれ以下でしょう。



6月の恵比寿戦ではフロア右前方に「Girl's Zone」が設置されていましたが、あれは大変に画期的な事だったと思います。
今後、perfumeのライヴではこの様なゾーンを特別枠としてで無く、常設とすることは出来ないでしょうか。
観覧券の発行システム等との兼ね合いもあるでしょうが、是非とも実現が望まれる事と思い提案させて頂きました。



忘れてました。女性への措置を主催者側に考えて頂きたいのと同時に、押し合いへし合いも禁止して欲しいです。
小刻みなタテノリや楽曲「perfume」の時「イェイ!」の大ジャンプは問題ありませんが、「コンピュータードライヴィング」の時の左右に振れる動きは過剰であってはいけないと思います。
ほんの2〜3人が悪ノリして、やや後方から集団をグワッと押す光景を見た事が有りますが、もしその押された集団の中に女の子がいて、バランスを崩した拍子に人が折り重なってそこに倒れて下敷きになった女の子が骨折、若しくは靭帯断裂なんて事になったらどうするんですか。責任取れるんですか。
そんなシェイク&モッシュはどうぞメロコア系バンドのギグにでも行ってやって下さい。




一人の名も無きperfumeファンとして望むこと、それはperfumeの更なる飛躍は勿論、自分がperfumeに出合った時と同じ感動を、性別も世代も職業もそれぞれ違う多くの人に感じてもらいたいという事です。
楽しく、そして安全に。





perfume万歳。






※1→ 3月に開催されたperfumeカフェで2日間に渡り最前列に座っていた、彼女と思しき人を連れていたアナタ。読者モデル経験者?

※2→ イギリス陸軍特殊空挺部隊。軍隊系特殊部隊の草分け的存在で、名実共に世界最強と称され、選抜試験は世界一厳しいと言われる。