キモメンたちのクリスマスイヴ。

東京遠征作戦、通称「ホワイトマインド作戦」 二日目、cutie pai顛末記。



以下、Art of noiseの『Beatbox』をBGMにしてお読み下さい。




前回話したマクドナルドでの男気、もとい男汁溢れる会話、始発まで店に居るつもりが話が弾んでしまい、結局解散となったのは7時過ぎでした。このまま仮眠を取らずに11時まで待機しようかと思いましたが、ライヴ中に眠い顔をしてしまっては失礼に当たると考え、東京遠征時に常宿としている歌舞伎町のカプセルホテルに向かいました。ここで2時間程眠り、熱い湯船に浸かると睡魔と疲労が軽減されていくのが分かります。その後近くでインドのチキンカレーを食べてPower Up!!両手で頬をバシンと叩いて一路秋葉原へと向かいました。
現地には開演40分前に到着。会場前には三々五々perfumeギャング構成員が集結してきました。顔ぶれにつきましてはid:aniotaさんの報告をご覧下さい。→http://d.hatena.ne.jp/aniota/20071226
大勢の構成員と挨拶を交わしつつ、今回の観覧券を確保してくれた『東京天然パーマ対策室長』id:ooltさんの到着を待ちました。しかし開演時間が差し迫っても現われません。会場スタッフが整列を呼び掛けるあたりになっても姿が見えない!何処だ、何処にいるんだ!このままではオイラ入場出来ないぢゃないか!周囲を見渡し、お馴染みのベートーベンヘア(←違うだろ)を捜しました。その時、id:usayama_inuzouさんがスッと観覧券を私に手渡したのです。「わー!ウサヤマさん何て侠気(おとこぎ)溢れる人なんだ・・・・!」後に判明したのですが、オールトさんは直前まで同日四谷にて行われた、perfumeの「蜂の巣」時代の盟友である麻亜奈嬢が出演するライブとcutie pai、どちらに行くべきかという苦渋の選択に悩まされていたそうです。結果オールトさんは前者を選択し、id:RJFKさんを経由してウサヤマさんに連絡を入れ(←オールトさんは私の電話番号を知らない)、私に観覧券を手渡してくれるよう頼んだそうなのです。んもぅ驚かさないでよ。
観覧券を受け取ると、何と20番(!!)これを「ブラボー!」と言わずして何と言うのでしょうか。会場に突入し、最前列左側を確保。右隣にウサヤマさんが座り、左後方にid:pinksunさんが座りました。席につく前、入り口にてオレンジ色のサイリュウムスティックが配られました。何でもファン有志が密かに企画したcutie paiメンバーへのサプライズで、最後の曲が始まった瞬間に発光させ、そうして1年に及んだマンスリーライブの締めを祝おうと皆に呼びかけていました。一応最前なのでメンバーに見付かっては元も子も無いので、サイリュウムは太腿の下に隠しました。数分後演目開始。セットリストは他の方の報告をご覧下さい。
今回がcutie pai独演会初参戦であり、しかもCDをまだ入手していない状態だったので演目の雰囲気やメンバーのパーソナリティーなど何も分からない状態でしたが、感想から先に言いますと、とにかく「楽しかった」この一言に尽きます。メンバー3人が登場した際の、レトロフューチャーを思わせる衣装で現われた時には大量の内分泌物質が騒ぎました。その素晴らしいツカミに加え、笑いあり、意外性ありと目配せの効いた内容に初見にも拘わらずグイグイと引き込まれます。MCのトークスキルもレヴェルが高いと言わざるを得ません。会場にジオン軍の人が居たら「くっ、これが連邦の新兵器のチカラか!」と言ってしまう事は間違い無いでしょう。MCはまるで芸達者達によるセッションの様でもあり、細部まで計算された良質な舞台劇の様でもありました。本当にアイドルのエンターテインメントというものの一つの答えではないか、とも感じました。ハートウォーミングな曲から景気のいいテクノポップまでバラエティに富んだ内容。ふと隣のウサヤマさんを見ると、その眼は明らかに汚れ無き『少年』の瞳なのです。他の人も一様に目の前で展開されるパフォーマンスを前に、表情が『純粋無垢なこども』となっていたのが非常に印象的でした。
いつしか演目は最後に。メンバーが曲名を告げて音楽が流れようとした刹那、皆が一斉に隠し持っていたサイリュウムを取り出しました。会場のあちこちからペキパキペキポキとスティックを折る音が聞こえ、場内が暗転。ステージ上のメンバーを照らすライトだけになりました。そして大きな花束を抱えたファンが舞台に向かい、3人に手渡すと、そのToo much pureな瞳は瞬く間に涙で溢れたのです。
独演会終了後は出口にて3人による『お見送り』。ホント可愛かったです。その後路上にてプチ撮影会。『ゆうぎ王』さんがセクシーサンタなコスプレで皆の被写体となるその姿に「やられた!」「そのテがあったか!」「遅れを取った!」と狼狽。近日中に何らかのリアクションを起こしてやろうと自らに誓いました。
20人程の一連隊で一席設けようと居酒屋に向かうも、店が開いてる筈も無いので近くのデニーズに向かい、昼下がりの和やかな店内を『濃ぃい』連中が急襲しました。そこで1時間半程過ごし、その後は上野アメ横へ。カレー製作に必要なスパイス類(コリアンダー、クローヴ、カレーパウダー、カルダモン、ガラムマサラ)、それと韓国海苔を購入してから新潟への帰還準備。新幹線を待つ間、緊張が解れたのか猛烈な睡魔が襲ってきました。やっぱり睡眠が2時間だけというのは無理があったと思います。
早々に28日のMusic Japan、31日のカウントダウンライヴに参戦不可能と判明してしまった私にとりまして、今回望み得る最良の形で1年を締め括る事が出来ました。参加された皆様、お疲れ様でした。そして様々なかたちで新潟支部の活動を支援して下さいました方々、大変有難う御座いました。厚く御礼申し上げます。








追記。
それにしてもこのcutie pai、『お人形さん』という設定なのですが、まゆさんの金髪ショート、レッド眼鏡、そしてヘッドマイクを装着してミキサーを操作する姿を観ていると「この人、本当にガイノイドなんじゃないのか」という思いに駆られてしまいます。チッチさんの何処か掴み処の無い雰囲気、きわサンの振り付けのキレ、まゆサンの産み出す曲の確かさ、これらのアンサンブルがperfumeと共に『アイドル』という存在の偏差値をグッと上げる事に貢献したと私は思うのですが、どうでしょうか皆さん。