ひとつだけうそじゃない。

「楽園では事物も人間も、全方向からの光に包まれており、影というものを曳くことがない。これを彼らには実在性がないと言いかえてもよい。闇に侵蝕されず、死にまで見捨てられた一切のものと同様に」

E・M・シオラン『生誕の厄災』 出口裕弘訳 紀伊國屋書店




こんばんは。ネタの放送は明日かあさってにOAです。
今日は3部作の一つ「コンピューターシティ」について普段考えてる事を語りたいと思います。


これはperfume煉獄に足を踏み入れるきっかけとなった楽曲です。
これ程までに秀逸な世界観を描写した曲がかつて存在したでしょうか。
Jポップと称される一連の楽曲のみならず、ロックやR&Bもまた恋しただ振られただのと言った安っぽいボーイミーツガールに終始する中にあって、自分が幼少の頃から言い様の無い興奮を覚えたテクノポップ、そして美しくも切ない近未来のヴィジョン。まさに「発見」でした。
今までありそうで無かったコンセプト。むかし「アイドル」と名の付くものを追い掛けてコンサートにも行ったという、私をよく知る人に知られたら命取りな過去を持っていますが、その時は楽曲に何等の興味も抱きませんでした。
月日は流れ、時はモーニング娘全盛期。その時も特別歌に対しての注意は喚起される事は有りませんでしたが、初めて歌の「歌詞」に心惹かれたアイドル、それがperfumeです。
彼女達の存在は私の生活を大きく変化させました。何かもう居ても立ってもいられなくなり、長らく休んでいたジョギングを再開し、部屋の隅に仕舞われていたテクノのCDを引っ張り出して、CDラックにあったアルバムと全て入れ替え、ブログを作成し、そしてDJ機器を購入して、来たるperfumeリミックス製作に思いを馳せています。
機器はもう購入済みなのですが、中央に設置するミキサーが当初導入を考えていたものでは周辺機器を接続するのに不都合であるとの指摘を受け、急遽キャンセルして代替の機種を注文して現在到着を待っている最中です。


perfumeとの出会い、そして多くのperfume信奉者との邂逅は、何かを表現する喜びや素晴らしさとの貴重な遭遇となりました。



今、改めてその想いを深く噛み締めています。